第60回日本口腔衛生学会総会@松戸

今学会のテーマは「健康社会とフロリデーション」でした。
「フロリデーション」とは、水道水へ人工的にフッ素を添加することです。

フッ素は自然界に普通に存在する元素のひとつです。 フッ素は毎日の食事を通して私たちのカラダに摂取されている必須栄養素のひとつでもあり、歯質を強化する効力が高いことから、世界各国でムシ歯予防に利用されています。

その安全性は過去の歴史からも明らかにされており、現在61カ国において、ムシ歯予防のための水道水フロリデーションが行われています。
現在、日本では米軍施設以外では実施されていないため、フッ素の恩恵にあずかるためには、個人が意識して積極的にフッ素を利用していく必要があります。

ムシ歯予防のためのフッ化物応用は局所応用と全身応用の2つに分けられます。
このうち局所応用は、医薬品ないし医薬部外品のような「薬物としてのフッ化物」を応用して虫歯予防を図るもので、歯科医院に於けるフッ素塗布や、フッ素洗口、フッ素配合ハミガキなどが挙げられます。 対して全身応用は、歯の健康の維持と増進を目的とした「栄養としてのフッ化物」を用いた予防手段です。

フロリデーションは、水道水に特別な物質を混入するのではなく、もともと自然の飲み水の中に存在していたフッ素というミネラルの濃度をヒトにとって最適な濃度に調整する方法であり、ヒトに優しく自然状態に近い方法であると言えます。



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