宮武

武骨で男性的な讃岐うどんを食べさせてくれる店がここである。
讃岐うどんには、硬いコシと軟らかいコシの2種類があると言われている。
そのうち、明らかに「硬い」コシを持ったうどんを提供してくれるのが
ここ、宮武なのだ。
宮武のうどんは手切りで麺のエッジがしっかり立っていて、
見た目にも男性的で武骨なうどんであることをアピールしているかのようだ。
「うどんは喉ごしが命」「うどんは喉で喰うもんだ」
ということを聞いたことがある。
実は江戸っ子の蕎麦っ喰いと相通ずるのが、讃岐っ子のうどん喰いなのだ。
要するに、麺自体のコシや風味をストレートに味わおうとする心意気のようなものが根底に流れているのだ。
宮武でも店主が休むことなく麺を打ち続けており、それによって醸し出される活気も喉越しに一役買っているかもしれない。
代表メニューは「だしかけうどん」昆布を効かせたコクのあるだしが特徴で、「あつあつ」「ひやあつ」「ひやひや」から選ぶことができる。僕の好みは「ひやあつ」だ。冷たい麺に熱い出汁をかけたもので、コクとコシの絶妙なハーモニーが堪能できる絶品である。
特にコシについては特筆に値する。シコシコした歯ごたえは言わずもがな、歯にクイッと食い込む時に感じる心地よい硬さ、そして歯をグッと押し返す心地よい弾力。単なる硬さではない、生きている麺ならではの躍動感が咀嚼粘膜をも刺激する。そしてゴクンとのみ込めば、喉元をするりと抜けていく、、、。
このような感動が230円で味わえる琴平の人が羨ましいです。

「宮武」
住所:香川県仲多度郡琴平町上櫛梨1050−3
電話:0877−75−0576
営業時間:8時半〜17時(麺がなくなったら終了)
定休日:水曜日

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