1)食事をした後は、食べかすが歯に付着します。すぐに、お口の中に潜んでいる歯周病原菌がとりついて、歯垢へと変化します。歯垢は時間の経過とともに、どんどん成熟し、歯周病原菌が繁殖していきます。
2)時間が経過しないうちに、歯ブラシで歯垢を取り除かなければいけません。歯と歯肉の間のすきまは、非常に磨きにくいので、どうしても磨き残しになってしまいます。
3)細菌が歯と歯肉のすき間から侵入し、さらに歯肉にも侵入するようになると、歯肉は炎症を起こし、腫れやブラッシング時の出血を引き起こします。しかし、初期の段階では、ほとんど自覚症状がないため、徐々にじわじわと病気は進行していきます。
4)炎症の拡大に伴い、歯槽骨が吸収を開始します。歯槽骨の支えを失うと、歯と歯肉の境い目の溝が徐々に深くなっていきます。
5)深くなった溝は歯周ポケットと呼ばれます。歯周ポケットの奥深くにも細菌は侵入し、歯周病原菌はさらに勢力を拡大します。
6)歯周ポケットはさらに深さを増し、歯槽骨の吸収もさらに進行します。すでに病状はかなり進行しており、歯と歯肉の間のすき間からも膿が出たりします。
7)歯槽骨がさらに吸収すると、歯は支えを失って、ぐらぐらと揺れてきます。この時点で初めて異常に気付く方がほとんどです。すでに病状はかなり進行しており、放置しておけば、歯を失う可能性が非常に高くなります。